無痛分娩 péridurale: 出産(1)
2012年1月にフランスの旦那の実家近くで息子を出産しました。
最後まで普通にするか無痛分娩にするか悩みましたが、最終的に無痛分娩を選びました。
出産してから少し年月が経っていますが、その時のことについて書きたいと思います。
当時はパリではなく、旦那の実家近くのマタニティーに予約を入れていたので出産2か月程前頃から旦那の実家にお世話になっておりました。
私の両親は・・・、日本。
どちらも来ないとのことで、義理の両親と出産に臨むわけです。
でも義母は二人も自然分娩で産んでいるのですごい心強い先輩。
本当は無痛分娩にしたかったらしいのですが、旦那も弟さんも生まれたのが日曜日。フランスは日曜日お休みなので、麻酔医も休みだったため無痛分娩は出来なかったようです。
さすがフランスですよね・・・。(=_=)
1月末の金曜日。
何かお腹が張ってきて、2-3時間間隔でピクリ、ピクリとおかしい。と感じ始めました。
次の日、土曜日。
やっぱりお腹の張りと、軽い痛みが続く・・・。
日中は単なる腹痛?と考えていたのですが、どうやら痛みの間隔が微妙に短くなっている気が・・・。
夜7時頃、義母にお腹の痛みについて夕飯準備中に話したら、痛みの間隔をメモっておくようにとのこと。
やっぱり間隔が少しずつ狭まってきている・・・。
こ、こ、これが陣痛かーーーーーー!?!?!?!?
その夜、パリで働いている旦那も週末(と言っても土曜日も仕事でした)だからと実家に戻ってくる途中だったので、旦那が帰ってきてから一緒にマタニティーに行くことになりました。
予約していたmaternitéは旦那の実家から車で最低30分はかかるので遅いより早めに着いていた方がいいだろうとのことで。
行く前にmaternité に電話はして状況は説明しておきました。
旦那が21時半頃帰宅し、事情を話し、彼が夕食を食べて少しまったりし・・・。
要はフレンチのアペロタイムです。
禁酒生活を数か月続けている私にはものすごく羨ましい時間です。
さて、夜12時半頃?
義父の車に義母と旦那と私の4人で乗り出発。
義弟も車まで来てくれて、「Bon courage!!!」と励ましの言葉。
予約を取っていたmaternitéに着いたのは1時過ぎ頃。
早速診察室で診てもらったんですが、まだ破水もしていないし、子宮口がまだ大きくないとのこと。
待合室を貸してあげるからそこで子宮口が6センチくらいになるまで待っていてとの待機命令。
ちなみに6㎝くらい開かないとPeridurale(麻酔)打てないようです。
でも、もうこの頃になると痛みも相当増し、かなり辛くなってきます。
待合室に行くとベッドとトイレも備われた部屋でした。
旦那も1週間の仕事疲れたのでしょう。
ベッドに横たわり、一人寝始めます。
隣で私も寝ようとするが・・・。痛い!!!
寝ることも出来ず、一人痛さとの戦い。
室内を歩き、気分を逸らす。
いつの間に夜が明けてたのだろう。
日曜日の朝。
10時頃かなー。
痛さで頭がもうろうとしており、記憶には無いのですがどこかのタイミングで破水していたのでしょうね。
そして子宮口も6㎝位大きくなってきたのでPeriduraleのゴーサイン。
義母の時代とは違い、日曜日にも麻酔医がスタンバッてくださってました。
他の人からこの麻酔の注射が痛いと聞いていたけど、背中に注射されても痛みはありませんでした。
でもね。。。
「Merde!」と麻酔医が言ったのが聞こえました。
えっ?何?今くそ!って言った???
な、な、なんと、麻酔失敗したらしい。。。
また15分後に戻ってくるからと・・・。
ま、ま、まじっすかーーー。
15分後。
麻酔医が戻ってきて2度目の注射。
今回は成功で数分で今まで戦ってきた陣痛の痛みも引け、
かなり楽になりました。
出産まではまだ時間があるからそれまで休んでおいてと看護婦さんに言われ、徹夜明け、ようやく少し仮眠を取ることに成功。
13時頃からでしょうか。
促進剤も打たれ、いよいよ旦那と分娩室へ!
分娩開始です。
息むように言われ、必死で息むのですが、痛さゼロ。
押しているつもりなのですが、なかなか息子は出てこない様子。
麻酔のせいで下半身の感覚があまり無いので頑張っているつもりでもちゃんと力が入っていなかったのかもしれません。
数分後、いきなりお医者様が旦那にすぐ分娩室の外に出るようにと。
いきなり重い空気が・・・。
子供の首にへその緒が絡み付いているらしく、会陰切開。
麻酔が効いていたので、切開時の痛みは全く無し。
会陰切開をして先生が赤ちゃんを引っ張ってくれ、やっと産まれました。
14時12分。
でも真っ青。
おぎゃーも無く、青紫だったのですごく心配しました。
看護師さんに連れられて胸の辺りを押されたり少し叩かれ・・・。
その後看護師さんが「きゃっ!!!」と叫んだので振り返ったら、息子が看護師さんにおしっこをかけていたのです。
おしっこをかけられた看護師さんには申し訳ないけど、「あっ、これで息子は大丈夫だ」と本当安心しました。
ということで、途中まで陣痛の痛みはありますが、麻酔が効くと痛みから解放され分娩まで少し眠れましたし、会陰切開も麻酔のお蔭で痛み無し。
無痛分娩は痛みも無く選択して良かったなと思ってましたが・・・。
翌日から、結構大変な目にあうのです。
パート②に記したいと思います。